大網病院初の「応急救護所等設置運営訓練」を実施~九都県市合同防災訓練~
千葉県・大網白里市・県消防協会主催の「第43回九都県市合同防災訓練」が10月23日に大網白里市で開催され、大網病院では「応急救護所等設置運営訓練」に総勢35人が参加しました。院長の指揮下、災害対策本部、市救護本部、DMAT(災害医療チーム)の支援指揮所が連携し、山武郡市医師会、同薬剤師会、管内消防署の協力も得ながら1時間の実践訓練に臨みました。分刻みで来場する被災患者に対し、スタッフはID付与、トリアージを実施。トリアージタッグや紙カルテを使用して、症状別にゾーニングされた各エリアでチームになって応急治療や災害拠点病院への搬送を分担しました。参加者からは「初めての取り組みで緊張する中、周囲の状況がわからず困惑した。情報の伝達と共有が重要だと感じた」との声も聞かれました。また、今回の訓練に向け、研修・指導に当たったDMAT医師は総評で、「外来看護師を中心に直前まで模擬訓練に取り組んだ成果が発揮できていた」と締めくくり、今後の防災対策の向上を図る貴重な機会となりました。
- DMATによる事前訓練
- トリアージ後の患者を搬送
- 支援指揮所にて指示(DMAT)
- IDの付与方法を確認(一次トリアージ)
- 市救護本部に続々と届く新着情報
- チームで患者の様態を確認(黄エリア)
- 医療資源を集中投入(赤エリア)
- 処置後の経過観察(緑エリア)