看護部紹介

大網病院看護部

看護部について

総看護師長あいさつ

大網病院は、地域の中核病院として一般急性期、また後方支援病院として他施設との連携を図り、在宅支援等の地域包括医療を提供している公立病院です。
現在、医療では「病院完結型」から「地域完結型」への移行が推進される中、地域の医療ニーズに応え、安全・安心な看護、入院から退院、地域へつなぐ医療・看護を提供するため、複数の疾病を有する患者さん・ご家族に対し意向に寄り添った、信頼される看護の質向上を目指し、職員一人ひとりのキャリアアップを支援するとともに、生き生きと働き続けられる職場環境づくりに取り組んでいます。

総看護師長 林 孝枝

看護部の理念

私たちは人とひとの触れ合いを大切にし、健康の回復と維持に向けてあたたかみのある看護を提供します。

基本方針

  1. 患者様の権利と尊厳を尊重し、その生活に基盤を置いた看護を実践します。
  2. 安全で、安心・信頼される看護を提供します。
  3. チーム医療におけるメンバーの専門能力を理解し、協働して看護を提供します。
  4. 専門職としての自覚を持ち、常に新しい技術と知識を深めるよう努めます。
  5. 明るく安全な働きやすい職場をつくります。

看護部の組織図

大網病院看護部の組織図

<看護職員数> 令和5年7月1日

正規職員 臨時・非常勤
再任用職員
看護師 71人 15人
准看護師 1人 1人
看護補助者 4人 11人

看護部勤務体制

看護体制

一般病棟 99床
急性期一般入院料4
急性期看護補助加算 25対1(看護補助者5割以上)

看護方式

固定チームナーシング方式

夜勤体制

二交替制
日勤 8:30~17:30 夜勤 16:30~ 9:00

看護部継続教育

教育目的

  1. 病院や看護部の理念を理解し質の高い看護師を育成する。
  2. 専門職として豊かな感性・品性・理性を身につけ、理論と看護実践の統合を図り、エビデンスに基づく質の高い看護を実践する看護師を育成する。
  3. キャリア開発しながら、組織人としての責任を果たすことができる自律した看護師を育成する。
  4. 市立病院の看護師としての役割を理解し、組織の一員として行動できるよう育成する。

教育目標

  1. 安全・確実な看護を実践できるように看護の知識・技術・態度を習得することができる
  2. 理論と実践を統合させ、エビデンスに基づく臨床能力を高めることができる
  3. 看護実践力を高め、患者・家族に質の高い看護が提供できる
  4. 看護師一人ひとりのキャリアアップを支援する
  5. 市立病院の看護師としての役割を認識し、責任と自覚を持って行動できる

I.クリニカルラダーの目的
個々の看護師のキャリア開発の動機づけの機会となり、教育・研修内容検討のための指標とする。人財育成のツールとして活用する。

II.大網白里市国保大網病院クリニカルラダーとは
職業的発達を教育的にサポートするために、大網白里市立国保大網病院の臨床実践に必要な能力を段階的に示したもので、能力開発・評価システムとして位置付けたものである。

ラダーレベル

レベルI(新人ナース) 専門職業人としての基本的な知識・技術態度を習得できる。
レベルII(一人前ナース) 受け持ち看護師として個別的な看護が実践できる。
レベルIII(中堅ナース) 実践モデルとなり、リーダーシップを発揮して質の高い看護サービスを提供できる。
レベルIV(エキスパートナース) 教育的役割を担い、優れた看護実践能力を用いて看護の質向上に貢献できる。
クリニカルラダー

臨床看護実践能力の構成

1.看護サービスの実践能力
患者の状況に応じた看護サービスを提供するために豊富な知識と正確な技術を統合し、実践する能力

2.管理能力
適切な看護サービスを提供するために医療チームにおける看護職の役割や責務を果たす能力

3.教育能力
看護の質を確保するために自己研鑽に励み、看護学生や看護職を教育・指導する能力

4.研究能力
看護の質向上のために研究に取り組むまた研究を活用したりできる能力

看護部再就業講習

診療支援部門検査科
目的
  1. 未就業の看護職の職場復帰を支援する。
  2. 最近の医療や看護知識、技術を習得する機会を確保する。
  3. 就業への動機づけができる。
対象者
看護師としての実務から3年以上離れている方
研修期間
1日コース・2日コース・3日コース
研修内容
看護の動向・看護倫理・医療安全・感染管理・看護技術等
※詳細については看護部にお問い合わせ下さい。
認定看護師
看護の専門分野の知識・技術を活用し、看護職員・その他の医療従事者への教育、指導を実践しチーム医療が円滑に遂行できるように取り組んでいます。
がん化学療法認定看護師(1名)
がん化学療法を受ける患者さんが、治療や薬剤、副作用に対する不安が軽減できるようにケアを行っています。そして、患者さん・ご家族が普段と変わらない日常生活を送れるようにするための支援を心がけています。
また、がん化学療法に携わる医療者の安全を守り、患者へのケアを行う医療者への支援を行っています。
活動内容
外来・病棟でのがん治療に関する意思決定支援、治療中の副作用に関する支援や相談を実施しています。
看護職員対象にがん看護の質向上を目指し、「がん看護研修」の企画・運営を行っています。
看護研究
令和2年度 臨床看護師の看護研究における困難感の要因の探索
令和3年度 がん化学療法研修の経時的な反復測定による研修効果の評価
令和4年度 がん化学療法研修の経時的な反復測定評価による研修効果への課題
(第37回日本がん看護学会学術集会口演発表研究)
*詳細については看護部にお問い合わせ下さい。

各委員会の活動

看護部運営組織図

看護部委員会

看護部活動の推進を図るための方策について協議し実行する機関として設置する

会議名 構成メンバー 目的
看護師長会議
月2回(第1・3木曜日)
15:00~16:00
※副師長合同会議
(偶数月第3木曜日)
総看護師長
看護師長
※副師長
病院運営に従い、看護部の管理、運営の具体的問題を協議する。
勤務交代などの人事について協議する。
副看護師長・臨床指導者合同会議
第2火曜日
16:00~17:00
副看護師長
臨床指導者
看護部活動(看護体験・臨地実習指導等)の一翼を担う。
看護実践能力を高めるために課題について協議・検討する。
教育委員会
第4木曜日
16:00~17:00
看護師長
副看護師長
看護師
(各部署1名)
専門職としての知識、技術、態度を習得し、質の高い看護サービスを提供できる看護師の育成をめざし、現任教育に関する企画・運営を図る。
記録委員会
第2木曜日
16:00~17:00
看護師長
副看護師長
看護師
(各部署1名)
看護記録の改善及び充実を図る。
看護記録の見直しを継続し、看護ケアの向上に努める
業務委員会
第3水曜日
16:00~17:00
看護師長
副看護師長
看護師
(各部署1名)
看護業務が院内において統一した手順で円滑に行われるようにマニュアル作成と見直しを行う。
日常業務を常に見直し、業務のスリム化・効率化を図り看護ケアの質的向上を目指す。
安全委員会
第1月曜日
16:00~17:00
看護師長
副看護師長
看護師
(各部署1名)
医療事故の防止・安全性の向上を推進する。
インシデント・アクシデント報告の原因分析、防止策の検討と評価を行う。
感染リンクナース会
第4金曜日
15:30~16:30
副看護師長
看護師
(各部署1名)
院内感染の発生・防止と対策活動を推進する。
院内ICTパトロールに参加し、状況に合わせた対策と指導を行う。
5S活動委員会
第2火曜日
13:30~14:30
看護師  2名
看護補助者5名
業務の効率化を図る。
職場の安全性の向上を目指す
倫理委員会
適宜
総看護師長
教育委員長
安蒜医師
認定看護師
看護師  1名
看護研究の申請があった際、看護研究計画書をもとに審査する。
臨床場面で解決できなかった倫理問題に関して相談を受ける。
臨床倫理問題に関する勉強会や事例検討会を開催する。

各部署の概要

手術室

概要

・手術室  2室(2番は主に外来手術で使用)
・手術日は月曜日~木曜日(緊急時はいつでも対応)
・手術の内容
消化器外科 消化器がん 鼡径ヘルニア 胆石症 イレウス 乳がん 痔 等
整形外科  上下肢の骨折 鎖骨骨折 アキレス腱縫合 手根管症候群 バネ指 アテローム
・手術件数 年間300件前後  局所麻酔、腰椎麻酔、全身麻酔

看護の特徴

1.手術中は3名の看護師で対応し安全・安楽・円滑に手術が終了できるように調整している。
2.医師と看護師で全例に術前カンファレンスを実施している。
3.合併症のある患者が多くなり、医師への術式の確認と定期的な学習会を実施し専門的知識を深めている。
4.術前訪問・術後訪問を実施し、患者の不安軽減を図るとともに、周術期(術前・術中・術後)を通して看護を展開している。

中央材料室

概要

・院内の治療、看護に必要な器械や衛生材料を管理する。
・医療器械の洗浄、消毒、滅菌に関しての作業を行う。

特徴

1.衛生材料や滅菌物の定数管理を実施している。
2.各病棟の衛生材料は、定数化を行い週3回の補充と使用状況の確認・滅菌物の保管方法、期限の確認をしている。
3.職員へ滅菌物適応使用の教育とコスト意識を高めるために中材新聞を発行(年2回)。

外来

概要

・診療科は、内科系(一般・消化器内科・血液内科・糖尿病・神経内科等)
外科系(消化器外科・整形外科・眼科・皮膚科等)
・専門外来として呼吸器内科・循環器内科・膠原病内科・皮膚科・眼科・糖尿病内科等がある。紹介予約制をとっている。
・一日平均患者数は300人前後で高齢者が多い。
・山武郡市二次救急輪番病院として月2回、救急患者を受け入れている。
・人間ドック、特定健診、がん検診等を実施している。(健診センター)
・上部下部消化管の内視鏡検査や内視鏡治療を行っている。
・血液内科では、輸血・骨髄穿刺・外来化学療法を行っている。

特徴

  1. 総合受付にトリアージナースを置き、新患や予約外患者の問診・バイタルチェックを行い、診察がスムーズに進むよう対応している。
  2. 化学療法室があり、がん化学療法認定看護師を中心に専従の看護師がレジメンに基づき、検査から抗癌剤投与・観察・指導まで終日担当している。
  3. 処置室で行う輸血・骨髄穿刺時には、注意深く観察し記録に残している。
  4. 高齢者が多いため、十分な時間をかけ説明や指導を行っている。また、移動時は転倒に配慮している。
  5. 二次救急当番日は、看護師1名と支援看護師1名で救急対応している。
  6. 新薬や疾病の勉強会を随時実施している。
  7. 各ワーキンググループ(化学療法班・糖尿病班・内視鏡班)があり、年間計画で活動している。

看護研究
 令和5年度 外来通院している後期高齢2型糖尿病患者の看護師へのニーズを知る

東南病棟

病棟の概要

東チーム

・病床数    29床
・診療科と疾患
外科系一般  消化器外科(主に手術目的)
消化器がん 鼡径ヘルニア 胆石症 胆嚢ポリープ
イレウス 消化器がん術後化学療法
整形外科   大腿骨骨折 上下肢骨折 胸腰椎圧迫骨折 腰部脊柱管狭窄症
内科     肺炎 心不全 脳梗塞 総胆管結石 肝性脳症

病棟の特徴

1.手術目的で入院してくる高齢者・超高齢者の患者が多い。
2.術後化学療法のため入退院を繰り返す患者もいる。
3.認知症を合併している患者や入院後又は術後に譫妄状態になる患者がいる。

看護の特徴

1.高齢で手術をする患者・家族に適切な医療と看護が提供されるようにチームで取り組んでいる。
2.身体機能の低下や認知機能の低下によって起こりうる問題が回避できるよう、安全な環境づくりに配慮している。
3.患者・家族に、入院直後から退院後の生活をふまえた援助と支援を行っている。

看護研究
 令和5年度 寝たきり患者に統一した口腔ケア実施の定着を目指した取り組み

南チーム

・病床数    30床
・診療科と疾患
血液内科  悪性リンパ腫 多発性骨髄腫 白血病 再生不良性貧血 など
内科一般  肺炎 心不全 脳梗塞 総胆管結石 肝性脳症など
整形外科  胸腰椎圧迫骨折 腰部脊柱管狭窄症

病棟の特徴

1.高齢者・超高齢者の患者が多い。
2.化学療法のため入退院を繰り返す患者が多い。
3.血液疾患患者は易感染状態にあるため、白血球数に応じて個室隔離を行っている。

看護の特徴

1.化学療法が主な治療なので、専門的知識やスキルが要求される。
2.患者は精神的な不安やストレスを多く抱えているので、身体面だけでなく精神面でのケアが非常に重要になる。
3.感染予防で日常生活指導と家族の健康管理についての指導が重要である。

西病棟

概要

・病床数  40床(陰圧室5室を含む)
・診療科  感染症疾患 内科系一般 消化器内科 外科 整形外科
・疾患   肺炎 心不全 脳梗塞 肝臓癌 肝硬変
大腸ポリープ 胸腰椎圧迫骨折 腰部脊柱管狭窄症 上下肢の骨折

病棟の特徴

1.高齢者、超高齢者の患者が多い。
2.急性期、主として高齢者の肺炎、心不全疾患の受け入れを行っている。
3.認知症状や譫妄状態になる患者が多い。
4.緩和ケア目的での入院患者の受け入れも行っている。
5.脳梗塞や骨折など、治療後の運動機能リハビリテーションを行っている。

看護の特徴

1.高齢者の環境の変化に伴う、認識やADLの低下に合わせた日常生活の援助や効果的な治療が受けられるよう支援している。
2.肺炎や大腿骨骨折後の回復過程におけるリハビリを実施し、ADL拡大を図り、在宅や施設入所へ向けた退院支援を行っている。
3.転倒・転落リスクの高い患者に対し、早期対策とタイムリーな評価を実施し安全な看護に努めている。
4.認知症・譫妄患者に対し、最新の知識と技術の習得を図り、看護ケアを実践している。
5.医療継続における患者・家族の社会的背景の問題について、MSW,他の医療施設や福祉施設との連携を図っている。

奨学金制度のご案内

看護師として活躍を目指す方へ

大網病院では、地域の患者さまへ貢献していただける看護師の養成を目的として、新たに大学看護学科へ入学する学生、または在学中の学生を対象に奨学金制度を設けています。
概要、応募方法等の詳細は別紙パンフレットをご覧ください。

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