診療支援部門
検査科
検査科では、診察時に検査結果がわかるように特殊検査以外は診察時に結果を報告しています。
正確な結果を提供するため、毎日行う内部精度管理のほか、日本医師会主催の精度管理調査や日本臨床検査技師会、千葉県臨床検査技師会主催の精度管理調査にも積極的に参加し、検査技師全員が検査結果に責任を持ち、迅速かつ正確に検査を行うことで患者さんが、適切な診療を受けられ、地域医療に貢献できるよう日々の業務に取り組んでおります。
今日、法改正により良質かつ適切な医療が今まで以上に求められております。 検査科としても患者さんのため、病院全体のために役立てるよう柔軟に対応していきたいと思っております。
放射線科
放射線科では、患者さまの症状または訴えから医師の指示によって、X線などを使って画像にする業務を行っています。胸部・腹部・骨などを診る「一般撮影装置」、消化管・胆道系等の撮影と治療を行う「X線テレビ装置」、全身の横断断層像の撮影が出来る「X線CT装置」、磁気と電波を利用した「MRI装置」「乳房撮影装置」、骨粗鬆症を診断する「骨密度測定装置」から画像情報を提供しています。また、CTとMRI装置においては近隣の医療機関からの依頼検査も積極的に行っています。
私たちは、患者さまが安心して検査を受けられるように、X線被ばく低減や感染防止対策の徹底をして、臨床診断に有効な画像を提供するよう努めてまいります。
過去3年間の主な検査件数
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
CT検査 | 4577 | 4524 | 4101 |
MRI検査 | 1708 | 1670 | 1467 |
レントゲン撮影 | 16655 | 16654 | 15677 |
薬剤科
薬剤科では、「薬剤師は医療チームの一員として、専門的知識に基づいた安全で適切な薬物療法を提供する」という基本的な考えに沿い業務展開しています。主な業務内容は以下のとおりです。
薬剤科の主な業務
調剤業務
主に入院患者さんの内服薬・外用薬・注射薬を調剤しています。処方内容・相互作用・配合変化の確認、保険医療に基づいた薬剤投与がされているかなどのチェックを実施しています。また院内薬局でなければ対応出来ない薬の調剤にも対応しています。
病棟薬剤・薬剤管理指導業務
各病棟に専任薬剤師を配置し、入院患者さんの持参薬の確認・配薬チェックセット・注射薬監査・服薬説明・TDM・他職種へのDI等・病棟配置薬の管理など、薬に関するすべてに薬剤師が関わるようにしています。
抗がん剤治療への関わり
当院で行われているすべての抗がん剤の治療内容を把握・チェックし、適正な方法で適正な量の治療が行われているか確認した後、調剤をしています。注射の抗がん剤は薬剤科の安全キャビネットで、清潔で安全な環境の中、薬剤師が調製しています。
医薬品情報業務(DI)
厚生労働省や企業からの医薬品情報の収集・管理を行っています。医薬品情報は、毎月発行の院内DI誌「Medical News」に掲載しています。また、年6回開催される薬事委員会事務局としての業務を行っており、院内採用医薬品の適正化に向けて資料を作成しています。
医薬品管理業務
薬剤の適切な保管・管理、また数量管理・在庫管理のチェックを行っています。
各委員会への参加
医薬品の適正使用、患者さんに対するチーム医療など、院内各部署との連携が必要な事柄は多岐にわたり、そのためにも院内における各種委員会への参加は重要となります。医療安全・院内感染防止対策・褥瘡・NST・化学療法レジメン委員会など、薬剤師の立場からの資料・意見の提出を行っています。
栄養科
栄養科では、患者さまの栄養に関する業務に携わっています。患者さま一人ひとりに合わせた栄養管理、疾病や身体の状態に合わせた食事の提供を行うことで治療に貢献することを目指しています。
病院食について 食事は楽しみや団らんの場でもあります。患者さまの治療に伴う様々な制限を守りつつ、安心・安全で楽しみの部分も感じていただける食事を提供できるよう心掛けております。口腔内の状態や食欲不振などで食事が摂りにくい場合も食形態や味付けなどの調整を行います。
食事の種類
一般食:年齢や食形態に合わせた食事を提供しております。
治療食:治療の一環として食事療法の必要な患者さまの状態に応じた食事を提供しております。
行事食:毎月、季節の食材をとり入れ、行事に由来する料理にメッセージカードを添えて提供しております。
人間ドック食:人間ドックご利用の方に提供しております。
〈行事食の例〉
栄養相談・栄養管理について
栄養相談:入院・外来の患者さまに個別の栄養相談を行っております。患者さまの日常生活に合わせて、長く続けられる食事療法を共に考え、ご提案させていただきます。個別に行っておりますので、相談をご希望の方は主治医にお申し出ください。
NST(栄養サポートチーム)活動推進委員会、褥瘡対策委員会などに参加し、医師・看護師・薬剤師・言語聴覚士等のスタッフと連携して患者さまの栄養管理をサポートしております。
リハビリテーション科
当科では理学療法士6名、作業療法士1名、言語聴覚士1名、リハビリ助手2名が入院患者さま、外来患者さまに対してリハビリテーション(理学療法、作業療法、言語聴覚療法、物理療法)を行っております。
入院リハビリテーション
主治医により、リハビリテーションが必要と判断された入院患者さまに対して、歩行や日常生活の自立、介護量の軽減、廃用症候群の予防、摂食嚥下機能の改善等を目的としてリハビリテーションを行います。
外来リハビリテーション
担当医師の指示のもと、理学療法士により運動療法と牽引や電機治療などの物理療法を行います。
運動療法は、主に骨折等の整形外科疾患の方を対象に関節可動域訓練や筋力トレーニングの実施、自宅で行える運動の指導等を行います。
物理療法は、身体各部位の慢性に持続する痛みに対し、可視レーザー・近赤外線等の光線や低周波・干渉波等の電気刺激・牽引など器械による消炎鎮痛処置を行っております。
外来リハビリテーションを行うには医師による指示が必要となります。リハビリを希望される患者さまは整形外科を受診していただく必要があります。